人気ブログランキング | 話題のタグを見る

久しぶりに教育に悩むヽ(;´Д`)ノ

久しぶりに教育に悩むヽ(;´Д`)ノ _e0207439_22413349.jpg

珍しく、教育について悩んでいる。
だから明日の河口湖地方の天気はと出ているのか・・・。



久しぶりに教育に悩むヽ(;´Д`)ノ _e0207439_22434829.jpg

事の発端は、来年度「神経系理学療法I」という授業の担当になった事と、
第46回 理学療法士国家試験が難化した事である。
ゼミ生には時々話したことがあるが、私は「もっと高等教育を!」と暴れた面倒くさい学生だった。
学部生時代の私を知る、ババンスキー先生やこりくるす様が見たら笑われるかも知れない。
でも、今回は本当に悩んでいる
(´-ω-`)

久しぶりに教育に悩むヽ(;´Д`)ノ _e0207439_224956.jpg

「神経系理学療法学I」という授業は3年生の前期の科目で、本学における位置づけは
脳卒中に代表される神経内科領域の理学療法学の理論的背景や本当に基礎的な実技を行うものである。
後期に続いて行われる「神経系理学療法学II」は実技主体のため、
理論的な部分はここで決着をつけなければならない。
しかし、この脳卒中リハビリテーションの理屈の部分を教えるのはとても難しい。

(´-ω-`)

学部生時代の自分とは言っている事が全くことなるのだが、
教育はあくまでシンプルかつ分かり易くして、とにかく学生に解ってもらわないと意味が無い。
そんな風に考えておりまする。

昔、師匠の一人に言われたことだが、
「難しい事を教えられないのは素人で、難しい事を難しく教えられるのはアマチュア
難しい事を簡単に教えられる人こそプロ。」
これをモットーにしております。
だから、スライドは図ばかりにして、アニメを題材にした例えばかりを多用し、
私の大ボスが見たら文句を言われそうな授業をしています。

神経系理学療法学Iでは神経解剖学や神経生理学などといった難しい項目も多数、
扱わざるを得ない訳ですが、難しい項目が並ぶからこそ学生にとっての理解し易さを最優先にして
「欲を出さず限界まで情報を削り、なるべくシンプルにする。」という方針をとって
兎に角、知識をまとめる幹の部分だけを書き出したスライドなどを用意していたのですが・・・・・


久しぶりに教育に悩むヽ(;´Д`)ノ _e0207439_22492486.jpg

第46回 理学療法士国家試験が方向転換を私に迫るのです

ヽ(;´Д`)ノ

数年前から殊に運動制御に関わる部分の問題の難化傾向は続いていて嫌な予感はしていました。
例えば、選択肢の中に「脊髄の前根に含まれるα運動線維とγ運動線維の割合」を問うような
妙にマニアックなものが混ざったりするようになっていたのですが、明らかに間違い選択肢が他に
あったがために、そのマニアック選択肢は殆ど意味のないものでありましたが・・・・

ヽ(`д´;)/  うおおおお!?

今年は様子が明らかに異なりました。
例えば・・・・
脊髄内にある歩行のCPGに関する問題が出題され、しかも正解選択肢は
「CPGは解剖学的に脊髄の他の組織から区別不可能である」ということを知らなければ
答えられない問題が出題されました。本学でもこの問題は負傷者多数でした。

また、恒例の錐体路に関する問題も
外側皮質脊髄路について・・・・」と、かなり細かく指定されるようになり、
昔みたいに「錐体路」というざっくりとした知識では駄目になってきている訳です。

画像診断も多発性脳梗塞が初めて登場し、学生さんが苦手な放線冠あたりを良く見ないと・・・ヽ(;´Д`)ノ

つまり、国家試験はシンプル・基本的→複雑・応用的へと変貌を遂げつつある。
こんな状況の中で授業をどうしたら良いのかと毎日悩んでいるのです。

(´-ω-`)

やはり授業で理解できないことばかりしてもしょうがないから、シンプルな物にして・・・・
でも、これだけマニアックな問題が連発しているのに
コアとなる知識だけ与えて「後は自分で勉強して」ではかなり不親切だし・・・・

いっそのこと、国家試験の何百倍もマニアックに・・・ヽ(#`∀´)ノ
↑これが一番自分が楽(笑)

そんなことを悶々と考えながら、過ごす日々。私にしては珍しいこともあるものです。


by interneuron | 2011-03-06 23:36 | 勉強について


<< 大雪 つかの間の休息 >>